「登山でウェディングフォトを撮りたい!!」
「天気は?衣装は??カメラマンは???どう準備しよう…」
登山好きのカップルには、そう思っている方も少なくないのではないでしょうか?今回は、実際に私が燕岳で前撮りした経験を踏まえ、「どうやったら山でウェディングフォトを撮れるのか?」をまとめてみましたので、興味のある方は是非ご参考くださいませ。
① 北アルプスの燕岳(標高2762m)に一泊二日の山小屋泊で登山して、ウェディングフォトを撮ってきました。② 当日の天気の運、衣装やカメラマンとの準備、登山後に撮影できる体力がカギです。
③こんな写真が撮れて一生モノの思い出ができるので、挑戦する価値アリです!!↓
自己紹介
山ごはん屋のいーぬいです!「山でごはんを作って食べる!!」ことの感動を多くの人に味わって頂きたくて、 Twitter(Follow @iinui88)・ブログを中心に情報発信しています。
・高校時代山岳部
・アラサーリーマン
・丹沢、奥多摩エリアによく出没
・山岳医療救助機構アウトドア ファーストエイドbasic provider 認定
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事前準備
私事ですが、私、2022年に結婚しました!!
お相手も登山が好きで、10月に日帰り富士山登頂デートに付き合ってくれるようなイケイケのウーメンです(笑)
場所は北アルプスの「燕岳」に決定!
そんな我々なので…
🤓「せっかくだから山で前撮りしたいね」
🤭「いいねー!!二人の好きな山といったら…」
🤓🤭「燕岳だね!!!!」
(2年前に燕岳で撮った写真を見返しながら….)
🤓🤭「撮れたら最高じゃん…」(ここで二人に火が付いた🔥🔥)
ということで、燕岳ウェディングフォト大作戦が始まりました。
燕岳には、夫婦二人で2年前にテント泊をして以来です。
燕岳とは?
燕岳の情報について、かんたんにまとめてみました!
【燕岳メモ】
・標高 2762m
・長野県の二百名山
・急登が続くため体力必要
・個人的好きな山TOP5入り🏔
・鎖場ほぼなし。北アルプスデビューに👍
・山頂は花こう岩による奇岩が多くまるで異世界
・白い姿から「北アルプスの女王」と呼ばれる✨
・途中の合戦小屋で500円でスイカ食べられる🍉
活動記録の詳細はこちら↓
2. 準備の7ポイント
今回、燕岳でウェディングフォトを撮るために必要だったことをリストアップしてみました。7つもあるの!?と思うかもしれませんが、振り返ってみると全部不可欠だったので、きちんと記載させてください!
※はやく写真を見たい!って方は読み飛ばしちゃってください!
カメラマンへの依頼
友人で凄腕カメラマンの菅家優介さん(Twitterアカウントのリンクです。)にお願いしました。
自分たちで自撮りすることも考えたのですが、山を大きく映した引きアングルの画をたくさん撮りたかったし、風の強い場所では三脚でカメラを固定することに不安もあったため、第三者にとってもらう方がよいと判断しました。結果的に、この判断は大正解でした。山では雲の切れ間や晴れ間、一瞬のタイミングで撮影したいシーンが多く、3人体制の方が素早く動けてシャッターシーンを逃さず写真を撮れました。フルサイズの一眼カメラにレンズを複数使って、素敵な写真をたくさん撮影いただきました!
カメラマンへの前撮り指示書の共有
事前に前撮り指示書を作成しました。
ネットやInstagramで事前に「前撮り指示書」や「ウェディングフォト ポーズ」と検索し、自分たちが撮りたいと思う写真を使った「前撮り指示書」をGoogleスライド(powerpointでもOK)で作り、カメラマンさんへ共有しておきました。これで、「どんなポーズを撮ろうか?」と山の上で迷うことがなくなり、スムーズに撮影できました。これ必須です!
カメラマンとの打ち合わせ
事前にZoomで打ち合わせを2回行いました。
撮影枚数や費用のお話はもちろん、事前にタイムスケジュールを作ってYAMAP(山アプリ)で共有し、一日目の撮影時間、二日目の撮影時間をしっかり決めました。「撮影に余裕を持たせるにはどんなスケジュールがよいか」を共有しておけたため、登頂後もスムーズに動くことができました。雨天だった場合のリスケ日も決めておきました。
山小屋の予約
燕山荘の個室を予約しました。
燕山荘は「泊まってよかった山小屋ランキング」(YAMA HACK調べ)で日本1位に輝いた大人気の山小屋です。雑魚寝部屋だけでなく個室もあるため、「衣装チェンジのため、できれば個室が欲しい!!」と思っていました。予約は数か月前からいっぱいだったのですが、幸い土曜日に一つだけ空きがあったため、なんとか滑り込みで予約することができました。事前に「ウェディングフォトで使用させていただく予定です」。とお伝えしておきました。
衣装の調達
メルカリで衣装を調達しました。
山で着るためレンタル品は怖くて着れませんでしたし、メルカリで調べたとこと比較的お手頃な価格(ドレスは1万円、タキシードは2万円)で入手でき、さらに使用後はまた売ればお金はほぼプラマイ0と!思っていたのでメルカリをチョイスしました。
身だしなみの準備
私(男)は髪をなるべく短くカットしておく+電気髭剃りを持っていく。で対応しました。
妻は登山の前日に髪型を美容院でしっかり目にセットし、そのまま翌日+さらに次の日までの一泊二日間を同じ髪型で耐えていました…。(かなり頑張って耐えていました)
天気の問題
登山3日前から「scw天気予報」でチェックしました。
これは自論ですが、「山の天気は三日前くらいからでないとあまり分からないので、その前から調べても仕方ない」と思っています。(と言いつつ、気になって一週間前くらいから調べてしまうんですが…(笑))
天気予報ツールまとめ
私がよく使う天気予報ツールをまとめてみました。複数のアプリ、情報サイトで情報を仕入れていつも判断しています。
1. scw 天気予報(アプリなし)
直前の正確な予報はこれ。
個人的に一番好み。3日前~当日の天気はこれで調べるのが一番当たる。ただし日本地図上に色や矢印などの情報が出るだけで、「〇〇市は晴れ」といった天気予報の表示はされないので、慣れないと不便。ざっくり天気を把握するには使いづらい。スマホのトップ画面にショートカット貼り付けてます。
2. 天気とくらす
ざっくり把握するのに便利。
一週間前から「天気どんな感じだろう」と調べたいときにはコレ。難しい操作も不要で使いやすいし、登山をあまりしない友人に天気情報を共有するには便利。
3. windy(アプリがおすすめ)
かなりできることが多い。画面が美しくカラフルで、見てるだけで楽しい。
多機能で使いこなすのが難しく、勉強中….。
登山開始
※登場人物は以下の通りです。
🤓←わたくし(いーぬい)
🤭←嫁さん(よめぬい)
😎←菅家優介さん(友人のカメラマン。ここではYさん)
当日の朝から不安が…
当日の朝…
🤓「天気、微妙だなあ…」
scw天気で予報を見ると、どんよりとした雲り表示が…。
🤭「天気、そんな悪そうなの?」
🤓「雨も降るかも…。延期も考えたけど、山小屋がもう7月・8月の予約がいっぱいだね」
🤭「雲の切れ間を狙ってワンチャンスにかけるしかないね!」
時間もお金も結構使って準備を進めてきたので、ここで失敗に終わったら相当凹むなあ…と後ろ向きな気持ちにもなりつつ、朝から不安いっぱいでしたが、果たしてどうなるのか。
😎「おはよーございますっ!!」
🤓🤭「おはよーございまーすっ!!」
😎「とうとうこの日が来ましたね!!」
🤓「ですね!天気だけ、どうか晴れてほしいー!!」
😎「一泊二日あるので、ワンチャンス狙っていきましょう!」
登山口に到着
~朝の8:30 登山口の駐車場へ到着~
🤓🤭😎「晴れてるじゃん!!!!!」
思ったよりも全然青空が広がっているではありませんか!!
駐車場はほぼ満車でしたが、かろうじて空いている場所に駐車。
🤓「厚い雲もちらほらあるけど、青空も見えてる!!」
🤭「晴れてるうちに上まで登りたいね!」
😎「早速行きましょう」
🤓🤭😎「クライム オーン!!」
登山開始!
~10:30 登山道~
😎「登りめっちゃ続きますね」
🤭「さすが北アルプスの三大急登…」
🤓「ハンガーノック避けたいし、先に昼飯食べときましょ」
ハンガーノックとは?
激しく長時間に渡るスポーツの最中、極度の低血糖状態に陥ること。日常生活中に発生することは稀である。自動車に例えるならば走行中のガス欠(燃料切れ)であり、肉体がエネルギーを失った状態を意味する。この時、自らの意志とは関係なく、体は動きを停止する。脳へのエネルギー供給量も減少するため、意識の低下や思考の鈍化を生じる。休息を取ることで、脂肪など分解に時間がかかるエネルギーが供給されて回復する。より早い回復には、ブドウ糖・果糖などの糖質補給が有効である。(wiki調べ)
シャリバテとも言います。自分もなったことありますが、一度こうなると体が突然ガス欠したように動かなくなって回復にも時間を要します。食べても栄養吸収する体力すら乏しくなってしまうので、バテる前の栄養補給がとっても大事です。
ということで、早めのランチタイム。
🤓「昨日、家の余り物でケチャップ炒め作ってきました!」
① スライスした玉ねぎに塩を振って水分を出しつつフライパンで炒める
② カットしたジャガイモ、鶏肉
③ 余っていた赤ワインを入れて沸騰させ煮切る
④ オイスターソースとケチャップを加え炒める
⑤ ハーブと塩コショウを加えて完成
🤭「おいしー!!」
😎「トマトの酸味がたまらん!」
🤓「山でケチャップは最高ですよね」
😎「よし元気でた!」
🤭「足が軽い!」
🤓「もうちょっとで休憩地点の合戦小屋!いきましょ!」
~11:00 急登を登る登る~
🤓「途中の合戦小屋まで行けばスイカありますよ!!」
🤭「スイカー!」
😎「スイカー!」
🤓🤭😎「食べたいぞスイカアアー!!」
(登山中の謎テンション)
背中には衣装が入っています。普段はテント泊する二人なので、重さはそこまで気になりませんでした。
~11:30 休憩地点の合戦小屋到着~
🤓「スイカ一個500円!」
🤭「安い!そしてめちゃ甘い!!」
😎「感動体験の度が過ぎる…これはズルい!!」
🤓「まだ天気も晴れてるし、これはいけそう!!」
~12:30 燕山荘手前の登山道~
一同、急激にペースダウン…
登りが続いて体力も切れかけです…。
😎「…。(ぜえぜえ)」
🤭「…。(はあはあ)」
🤓「…早めにお昼食べといて正解でしたね!!」
🤭「…😎さん、撮影機材で重装備だしめちゃキツそう…」
🤓「多分チェックイン激混みだと思うので先に登ってチェックイン済ませておきます!」
🤭😎「( ̄▽ ̄)ゞ💦ラジャ」
私(🤭)だけ二人を置いて、先に山頂まで向かいました。
山小屋に到着して衣装チェンジ
~13:00 燕山荘に到着 ~
🤭😎「ついたー!!」
🤓「もうちょいでチェックイン終わります!晴れてるうちに撮りましょ!」
🤭「パパっと着替えるね!!」
😎「お二人すっごい元気…💦よし、やりましょー!!」
3人で泊まった燕山荘の個室。
清潔感もあって、とっても良い感じ!山小屋とは思えない綺麗さでした。
こちらが新郎のタキシード↓
😎「ジャケットの肩にクッション入れてきたんですね」
🤓「シワにならないようタキシード運んでくるの大変だった💦」
🤭「ドレスは小さくまるめてきたから、そこまで苦じゃなかったよ!」
😎「僕は外でロケハン(撮影によさげな場所探すこと)してきます!」
🤭🤓「私たち着替えておきます!」
二人の着替えが終わって…それでは表へ出て、いざ撮影タイム!!ドレス&タキシード姿で外へ表へ出ると、あっという間に人がたくさん集まってきました。👩🏻🦱「すごーい!!結婚式!?」
👨🏻🦱「おめでとうございます!!」
🧓🏻「花嫁さんすっごくキレイ~!!」
👴🏻「写真とらせてください!」
👏👏👏👏👏👏👏👏パパチパチパチパチ
周りから一斉に拍手とお祝いの言葉をたくさんをいただきました…!!!
🤓「ありがとうございますー!!」
🤭「すごい、こんなにお祝いの言葉をもらえるなんて!!」
🤓「すっごくあたたかいムードだね!よかった~!」
🤭「天気も晴れ間が見えるし、最高だね!」
昼過ぎの山小屋なので、すでに酔っぱらっている人もちらほらいらっしゃいました(笑) でもそのおかげもあってか、皆さんすごく気さくに話しかけていただいて、あたたかい言葉もたくさんいただきました。しかも、自然と撮影場所を空けてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!!
😎「それじゃ早速、撮影いきましょー!!」
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